もう一ヶ月。
- cafehappysad
- 2020年4月13日
- 読了時間: 4分
早い・・・赤ちゃんはあっという間に成長します。
赤ちゃんが退院してからずっと在宅勤務が続いており、こんなに密接に赤ちゃんと過ごせるのは大変だけど、本当にラッキーなことです。
この子は何か持って生まれてきている気がします。チェコが非常事態宣言を発動したのをみて(?)、「よし、今出る!」って出てきたんですからね。
きっとこうして在宅が長くなることも見越していたに違いないです。
さて、一方で困るのは親の方です。
まず出生届が困った。
なんと、チェコ大使館が職員がコロナウイルスに感染し、閉鎖。どーん・・・
やっと市役所経由でチェコ語の出生証明をもらい、届にいこうとしていた矢先・・・。
ただこの緊急事態下、領事の方がとても親身に対応してもらえ、いろいろな融通を聞いて
いただけなんとか出生届は提出できました。
この子の長期滞在許可申請も必要なのですが、生後60日以内に申請しないといけなくて、しかもそれにはパスポートが必須。パスポートを取得するためには、日本の戸籍謄本が必要。戸籍に載せるには、出生届が要る。と、産卵のために川を遡上するシャケの如く!いろいろな難関(熊とか)が現れるわけです。
↑大使館へ出生届出しに行った帰りのトラム。他に乗客ゼロ。
ただやはりこの状況下、チェコ内務省は出生後の申請を生後60日→120日以内までに延長しているとの情報を得て、うん、やっぱりこういうところはこちらの人たちはリーズナブルだよね、と思う。日本だとたぶんダメなんだろうけど。
子どものことになると、とたんに優しいチェコ(というか欧州全体)。
そして不要不急の外出禁止令が出た後、レストランを含む一般店舗の営業は、スーパーや薬局等の生活必需品取扱店を除いて閉まっているのですが(3/16からだったかな?)
赤ちゃんが生まれてから、改めて偉大さを実感した、ドラッグストア。
ドイツにもある(というかチェコにもある)、dm。
正直、子どもが生まれる前は、ベビーグッズのあまりの品揃えに「こんな必要なのか!?」と思っていましたが、いま胸を張って言えます。・・・必要です!!!
まずおむつの使用量が半端ない。そしてそれに比例しておしりふき。そしておむつ処理袋(最初は「そんなの要るか?」と謎だったが、使い始めると微妙に香りがついており、使って納得の極みみたいな商品)、クリーム類、等々・・・。
dmを見るたびに、礼讃、拝みたくなる気持ち。ははぁ・・・dm様!!
上の写真はたまたま通路側が省エネで(というか他の店舗が全部休業なので)電気を消しているだけなのですが、まさに後光が射しちゃってる感じです。
おむつとかも実によくできている。ほんとうにベビーグッズはよくできている!!
日本のモノをよく知らないけど、得てしてこちらの商品って「気が利かない」ものが多い中、ベビーグッズに関しては、「え、ヨーロッパの人々もここまで気が利かせられるの!?」って言うぐらいよくできた商品が多い。
ミルクの種類も物凄いたくさんある。小さい時からPre→1→2→3→4と増えていくし(日本より細かい気がする。1は0-6ヶ月まで)、HA(Hypoallergene, 低アレルギータイプ)とか、Anti-reflux (吐き戻ししにくいタイプ)とかいろんな種類がある。
そして多分日本より安い気がする。
話は変わりますが、緊急事態宣言下、いろんなことを考える人たちがいます。
その一つがチェコフィルのチャリティーTVコンサート。
土曜日の夜に、チャリティーを募ってチェコの4病院に人工呼吸器や必要な物資を届けよう!という企画。妻も趣旨に賛同してSMSを送信。
場所は、客席に誰もいないルドルフィヌムの大ホール。
奏者は一人か二人で、しかもマスク笑
司会・解説のおじさんもマスク、チェコフィルのえらい人へのインタビューも距離を空けて。
演目がなかなかいけていて、やはりこう言う時こそスメタナの「我が祖国」、ブルタヴァ(モルダウ)。
そしてこれは知らなかったけど、たぶんたくさんのチェコ人が郷愁に酔いしれたに違いない、Václav Trojan の "Císařův slavík" (Emperor's Nightingale).
46分20秒あたりからです。
これはチェコの人形アニメ監督、イジー・トルンカの Emperor's Nightingale の音楽を担当したヴァーツラフ・トロヤンの、劇中歌。
イジー・トルンカは名前は聞いたことあったけど、よくよく調べるとチェコの誇る偉大な監督だったんですね。
まだまだ知らないチェコがたくさんあるなあ。
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